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えいな
kakadenka.bsky.social
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どうしてもお花見がしたいときららが言うから、仕事を終えてから一緒に桜の名所までやってきた。もう日は暮れかけていて、街灯の明かりがつき始めている。駅から続く古い町並みには意外にも多くの人通りがあった。やがて向こうの方が赤い光で染まっているのが見えてくる。提灯の暖かな光。満開の桜がそれに照らされて、コバルトの空に浮かび上がっていた。
「わっ!すごい!ライトアップされてる~っ」
「ええ。すごく幻想的で綺麗ですわね」
沿道に沿って桜は咲いていて、花見客はめいめいに写真を撮ったり花を眺めたりしていた。二人もその中に加わる。春の夜はまだ肌寒くて、桜の道を身を寄せ合って歩いた。
2024-04-07T10:52:14.179Z