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2024-03-18土 陰鬱な小説
青空文庫で見かけた小林多喜二の短編「一九二八年三月十五日」をしばらく前から切れ切れに読み進めていたのだが、昨日と今日で読み終わった。
昭和の初めの共産主義者の運動について書いた作品で、初めは活動家の妻の視点から運動が描かれる。
そうして物語はやがて1928.3.15の共産党員一斉検挙のエピソードへとなだれ込むのだが、留置所での拷問場面が後半の山場となって空恐ろしい。
青空文庫版は初出時に編集者によって伏せ字化されたものを底本としているのだが、血を見るだけで背筋が凍る自分のような人間には十分以上に凄惨な描写の連続である。
(…)
#その日暮らしの記
2024-03-18T15:09:21.096Z